12.23 心が震えて温まった夜@福山雅治 野郎夜4
今日はちょっと前に友人に誘われた福山さんのライブに行ってきた。
2年ぶりに会う友人。大病を経験し休職中の身であることは告げていない相手。今日は告白しようと思って来た。
駅から会場までの間、互いの近況報告をする。
すると、避けては通れない仕事の話になる。
「歩きながら話すには重過ぎる、、、。」と思い、会場に着席してから話すことにする。
開演前、去年の今頃、体調が悪かったこと。その後入院し、休職したことなどを、聞き上手な彼に対して一方的に喋り捲る。
だいぶ余裕をもって会場入りしたはずなのに、話続けて気付いたら、グッズを買いに行く時間も無くしていた。
病気や休職のことを包み隠さず、相手に伝えるには勇気がいる。
自分が大切に思っている人ならなおさらだ。
大学生時代、辛いことがあったときに話を聞いてくれた彼。
自分の気持ちを分かってくれようとしていた彼。
彼がいたからこそ、僕は大学時代頑張れたと思っている。
大学生活が終わり、就職してからは、福山さんのライブと互いの結婚式くらいでしか会わなくなってしまっても、
彼は、僕にとってかけがえのない存在であることに変わりはない。
例え、近くにいなくても、
言葉を交わすことがなくとも、
大切なことに迷ったとき「彼だったらどう対処するだろう?」と、自分に問いかける。
そんな存在。
足早にトイレだけ済まし、席に戻るとライブが始まった。
「何も力になれなくてすみません。何かあったら何でもするので、言ってください。」
伝えなかったんだから、伝えようとしなかったんだから、力になれなくて当たり前だよ。
もし、闘病中僕の心に、もっと余裕があれば、現実を受け入れる強さがあれば、彼にヘルプサインを出せていたかもしれない。
でも、実際は出せなかった。
余裕がなくて、弱かった。
ただ、それだけ。
多分ないと思うけど、
いや、ないと真剣に願っているんだけど、
もし、また病に倒れることが万一あった時は、
ヘルプサインを送るから、話を聞いてほしい。言葉をかけてほしい。
君の言葉が、心の内側をカイロのように
優しく温めてくれているような感じがしているんだ。
今日のこのことを、僕は忘れてはならない。